spreadman2

アメリカの金利はいつ上がるのか? 

3分間でわかるアメリカの利上げ

ホワイトハウス

経済ニュースでよく取り上げられるこの話題ですが、アメリカの金利の引き上げ(利上げと略して言うと格好いいので、略して言います)には、一体どんな意味があるのでしょうか?

景気が良くなると、金利を上げる

一言でいうと、利上げをすると市場に出回ってるお金が少なくなる効果があります。(この効果を金融引き締めと言うと、格好いいので、これも後で出てきたら言い換えます)
金融引き締めをすると、なぜお金が少なくなるかを説明すると、投資市場に出回ってるお金は常に自分が増えやすい所にいく習性があるからです。

バブル・インフレの防止

金利を安いままにしておくと、行き場を無くしたお金は市場に出回り、市場は金余り状況になります。少しでも増えやすい所を探して、遠く新興国の工業インフラなどに投資をすることなどもあります。実はアメリカはここ10年間、利上げを行いませんでした。リーマンショックの影響から、バーナンキ氏が金融緩和を行い、アメリカは実質ゼロ金利状態が7年間も続いています。その間、傷ついた経済を立て直すため、お金はドバドバと市場に投入されましたが、やがて、そのお金が余り出す状況が生まれました。
金余り状況は、お金の価値を下げ、インフレを確実に招きます 。

インドネシア

国家の中央銀行の役目はインフレを防止すること

各国の中央銀行はインフレを防ぐことを最も警戒しています。お金の価値が下がることで、物価が上がり国民の生活が苦しくなるからです。(日銀の黒田総裁が異次元緩和で人工的に金余り状況を作り出し、インフレを作り出したのは、日本の経済状況が特異だったので、これは特例と言えるでしょう)

アメリカの景気は上向きか?

リーマンショックから8年が経過し、アメリカは順調に景気を回復させてきています。失業率もだいぶ低くなってきました。今年年頭、アメリカは金融を引き締めるため、10年ぶりに利上げを行う下準備を整えていました。

FRB
▲写真はジャネット・イエレン現FRB議長

9月の利上げを止めたのは中国発の世界同時株安

本来なら、FRB(アメリカの中央銀行の名前)は、FOMC(金利を上げるかどうかを決める会議の名前)で会議をし、2015年9月に金利引き上げを行う予定がありました。
しかし、その直前に起きた中国発の世界同時株安のため、金利引き上げを一旦棚上げにしました。

kabuyasu

金利引き上げで新興国は死ぬ

アメリカが金利引き上げを止めたのは、世界同時不況に陥る引き金をひきたくなかったからです。新興国に対する配慮とも言われますが、年内利上げ(2015年12月)の方向性が示されたことで新興国市場に流れている投資資金は、すでにアメリカに逆戻りしています。

ny wall

お金は安全に増える所に集まる

お金は自分が増えやすい所に行くと説明しましたが、利上げによりアメリカの銀行の金利も上がります。投資として成功するかわからない新興国の工業インフラよりも、安全なアメリカの銀行に預けて金利の恩恵を受けた方が安心してお金は増えていきます。

トレーダー視点で考える あなたのお金の行く先

さて、前置きが長くなってしまいましたが、アメリカの利上げで起きるかもしれないことを整理していきましょう。FXトレーダーの方も、この機会におさらいしていきましょう。

  • 円安ドル高になる
  • 米国の債券が下がる
  • 新興国の株式、債券が下落する
一般的には以上のようなことが起こると予想されています。

これ以上の円安ドル高は起こるのか?

利上げによる影響として、一般論としては、円売りドル買いが起こると言われています。普通に考えれば、資金保全をしようと景気が上向いているアメリカが安心そうだからドルを買おうという思惑が働きます。
果たして、これ以上の円安ドル高は起こる可能性はどれくらいあるでしょうか?

forex1

◯ドル買いの思惑

ドル買いは、先ほども述べたように資金保全として、ドルを買うことが考えられます。次にドルを買いポジションで持った時のスワップ金利を狙った動きです。日本は低金利ですから日本円を売って外貨を買えばスワップ金利が入ります。ドルの金利が今より上がればスワップポイントはさらに上がりますので、この利益を狙ったドル買いが考えられます。

◯ドル売りの思惑

利上げは景気に対しての冷や水にならないかの不安があります。タイミングを間違えると上向いた景気を失速させる危険もあります。この危険性から株安・ドル売りに動くことが考えられます。
また、利上げ観測からドル買いが進んだことによる反動の確定売りもあります。すでに利上げ&ドル高は市場は織り込み済みで、いざ、その時が近づくと確定売りになる可能性もあります。

さあ、利上げだ! …どうする?

このように様々な思惑が交錯し、市場には大きなトレンドが生まれます。その波に乗るのも、はじき飛ばされるのもあなた次第。
過去に行われたアメリカの金利引き上げでも、大きなトレンドが生まれましたが、必ずしも円安ドル高になったわけではありません。
もちろん、円以外の通貨の場合は各国の経済状況とも大きくリンクします。

FOMC
▲利上げを決定するのはFOMC(連邦公開市場委員会)

過去のアメリカ利上げによる影響

利上げ局面 金利上げ幅 ドル円騰落率
1994年1月〜1995年2月 3.00% -11.52%(円安ドル高)
1999年5月〜2000年5月 1.75% -11.59%(円安ドル高)
2004年5月〜2006年6月 4.25% +4.65%(円高ドル安)

※政策金利は月末基準で判定。総合金融情報サイト「モーニングスター」より引用

利上げは大きくトレードするチャンス

ここまでアメリカの利上げで何が起こるかについて、書いてきましたが、トレンドの流れに乗るのも投資なら、「人の行く裏に道あり花の山」も投資の道です。

先日、商品先物の専門家デニス・ガードマンはCNBCでドル相場と株式について語りました。
「ドルは近い将来、金を深刻なまでにアウトパフォームする。理由は単純。FRBが誤ってわずかに金融を引き締めるからだ」
ドル高圧力が金をはじめとするコモディティ(商品先物)価格を下押しすると予想しました。ガードマン氏はさらに、中国株についても以下の見解を述べています。
「中国株と米国株を選ぶなら、中国株を選ぶ。中国株はあまりにも売られ過ぎで、コンセンサスは圧倒的に悲観的。みんなが泣き叫んでいる時こそ買いだ」
デニス
▲デニス・ガードマンは中国株について強気発言を繰り返している
一方に流れたと思ったら、逆振れの動きもある、それを認識するのも投資の視点です。
2015年12月には確定的だと言われるアメリカの利上げ。
大きなイベントの時は、大きく相場も動きます。ここからは仮定の話ですが、もし、あなたが追加証拠金の必要ないFX会社を使って、最少のお金で大きなレバレッジをかければ、リスク最少、最大効率で運用することができます。未来に大きく相場が動くと分かっている時、それをチャンスとみるか、避けるべき大波と見るかは、トレーダーのトレーダー手法によって異なります。しかし、世界に目を向ければ、あなたの希望通りのトレード手法を実現できる会社を探すことは難しくありません。

コメントを残す