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円安はどこまで続くのか?

ひとつのピークを迎えた円安

現在のドル高円安相場は、アメリカが利上げをしそうという期待からドルが買われていることで起きています。ユーロやカナダドルなどに対しても米ドルは強含みで、市場には米ドル一強の一定のトレンドが生まれています。
雇用統計発表のたびに、利上げの話が現実味を帯びて伝えられてきました。
円は世界同時株安で一度円高に振れましたが、大きなトレンドとして円安ドル高は米国が利上げを決定するまで続きそうです。

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年末まで進む円安トレンド

米国の利上げは12月だと予想すると、利上げ発表まではドル高円安は進むのが大方の見方です。
円高の可能性を考えると、中国リスクと日銀が金融緩和をやめる(国債購入を徐々に減らす)というシナリオがありますが、中国リスクについてはもうすでに市場は織り込んでいると言われており、日銀については、年末までに金融政策を方向転換する可能性は低いでしょう。
また中国リスクを大きく捉えるとしても、そうなると安全資産は円よりもドルという市場のコンセンサスが働き、ドル高が進むでしょう。

黒田総裁

さらなる円安ドル高の可能性

では、利上げ決定後まで円高ドル安が進むかといえば、市場関係者の意見は分かれます。
過去の実績を調べると2〜3年周期で円高・円安のトレンドが入れ替わっており、今回の円安スタートが2011年11月だったとすると、もうすでに4年になり、円安基調が一巡すると考えるのが一般的だと言われています。

チャート

▲前回の2007年の円安時の価格と並んでいるチャート

では、利上げ後のドル円は?

しかし思い返してみれば、米国の利上げの話は、ここ2年間、常に話題に上ってきました。今回の利上げについて、FRBのイエレン議長はかつてないほど慎重な態度をとっています。利上げ幅も0.1%、0.15%という低い水準になるとしたら、ドルの現状の価格は買われ過ぎだという判断が働くことになるでしょう。円安基調が利上げ後も続くのか、ドルは一旦ピークアウトをするのか、市場関係者は、そろそろ利上げ後のことも頭に入れて動いています。