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ブルーオーシャンはどこにあるのか?

BRICsファンドを閉鎖

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10月下旬にゴールドマン・サックスはBRICsと呼ばれる国の株式を投資対象としていたファンドをひっそりと閉鎖しました。
これはひとつのトレンドの終焉であり、いつの世でも栄枯盛衰は必然であることを示すニュースでした。

隆盛を極めたBRICsファンド

20年程前に、投資を始めた方なら、耳にタコができるほど聞いたこのキーワード。B(ブラジル)R(ロシア)I(インド)C(中国)の4カ国は、当時成長著しく、これらの国に投資するファンドは高い収益率を誇っていました。しかし、中国の成長減速に伴い、新興国が輸出する原材料価格が下落し、この数年の運用成績が悪化しました。
またインドを除く、3カ国は経済の成長率が鈍化し、経済の曲がり角に来ています。

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新しい投資先は新興国ではない?

2010年代後半、新興国市場はしばらく低迷するだろう、というのが大方の見方です。中国ではアリババやシャオミなど中産階級向けのサービスが今後伸びそうだが、これまで新興国市場を支えてきたコモディティ価格は、90年代のような伸びを見せないというのが、どのエコノミストの見解でもあります。
なので、 これまでの流れのようにトルコやベトナムなど新たな新興国がトレンドになるかと言えば、首を傾げざるを得ません。

新興国はマネーを抱えきれない

ここ数年の、BRICに続く聞き慣れない新興国をもてはやすというトレンドは、もはや、お金を小瓶に入れて海に流す、といういささかロマンチックな行為に等しいと言えるでしょう。
フラジャイル・ファイブと呼ばれる国(ブラジル・インド・インドネシア・南アフリカ・トルコ)は、対外債務が大きく経済不安がささやかれていますが、これらの国は数年前に高い成長率がもてはやされ、 大きな資本が流入したことにより、 経済体質が劣化したのが低迷の原因と言われています。

新興国

マネー還流 ブルーオーシャンは見慣れた土地

現在、富裕層の投資顧問を務めるファンドマネージャーは長期トレンドに投資するように助言しているという。
今まで、見慣れていた土地にお金が埋まっているそうだ。

ハイリスク・ハイリターンの長期投資

普通は長期投資はローリスク・ローリターンであるべきだが、今、勧められるのは、安定業界のハイリスク長期投資部門だという。つまり長期間、余裕資金を預けていられる富裕層でないと、このハイリスク・ハイリターンの長期投資という矛盾した投資対象には耐えられないのだ。

長期投資の有望ターゲット

いわゆる、がんの基本研究やゲノム(遺伝子情報)の創薬部門などは、まさに長期投資のハイリスク・ハイリターンだろう。新薬開発には時間がかかるが、利益は莫大なものとなる。しかし、その研究が他国 に先んじられたら、その投資のリターンは期待できない。
その他、新興国のITインフラ投資や、太陽光エネルギー、宇宙事業などが挙げられている。

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有望な投資先を探すジレンマ

アメリカを中心とする世界の好景気は続きそうで、好景気だからこそ、お金の行く先は分散化する。お金が増えるための有望な投資先探しは、2016年以降も続きそうだ。